仮面ライダーや特撮ヒーローで燃えに萌えるブログ!只今NEWSとテゴマスの増田貴久クンにも夢中

【読書メモ】 加藤シゲアキ「閃光スクランブル」 

「閃光スクランブル」読了。


閃光スクランブル
 5人組の女性アイドルグループ、MORSEのメンバー・亜希子は、年の離れたスター俳優の尾久田と不倫関係にある。パパラッチの巧は、ゲームに熱中するかのように亜希子のスクープを狙っていた。
MORSEに押し寄せる世代交代の波に自分を失いかけている亜希子と、最愛の妻を失くして、空虚から逃れられない巧。
最悪と思われた出逢いは思いがけない逃避行となって…。
夜7時、渋谷スクランブル交差点、瞬く光の渦が2人を包み込む―。    



加藤シゲアキさんの2作目となるこの作品。
処女作と同様に楽しめました!!
叙情的で美しいです。作者の持つ高い美意識が感じられました(^^)
登場人物が‘深い傷を負っている’‘傷つきやすい人物’という点は前作のピングレと同じだけれど、今作は「再生」の物語で、メインキャラの二人の人生が交差することによって一度は失墜するが、輝きを増して復活する!という読後感の良いものになっているのがすてきだなと思いました。
卒業イベントやゴシップ騒動、不倫報道など、実在アイドルを思い起こすような描写もあって煽情的だし、激しいアクションシーンもあり、カーチェイスもあり!と、
娯楽性が高い小説でした。


ピングレよりも文章がグッと読みやすくなり、
それでいてシゲ先生のクセ(センス)は失われていないのが さすが。
芸能人が書く芸能モノということで、
アイドル本人から観た景色や周囲の人物に説得力がありました。
登場人物はおおむねステレオタイプでしたが
アイドルのシゲが書いたものだからこその、 この納得感!
ファン目線で言えば、
コンサートステージ上から観たペンライトの光の美しさや感激や感動の描写は、
NEWSの加藤シゲアキが体感した経験談なのだと納得できますよね(^^)


以下、ネタバレしています
未読のかたはご注意ください

2作目も面白かったですねーーー!!!!!
2作目の発表でシゲ先生の才能は確かなものだと実証されました。私のなかで。
1作目と比べてエンタメ寄りになっているのも良かったです。

ストーリー
妊婦の妻をスクランブル交差点で亡くしたカメラマン巧と、
オジサマ俳優と不倫中のアイドル亜希子。二人の物語が交互に書かれる。

幾つかの章に区切ってあるのが読みやすく、
巧と亜希子の一人称で交互に語られているので感情移入もしやすかったです。
サブキャラへの印象も、二人の目を通して知るので理解しやすいですし、
一人の人間のステキなところと醜いところの両方が描かれているのも良かった。

主人公達の心理描写は丁寧に丁寧に焦げ付くような執拗さで表現し、
逃走劇はスピード感のある文章でダイナミックに書いてあって
状況が見えるようでした。
逃亡先が長瀞なのも、想像しやすかった私は埼玉県民w
逃避行をロードムービー風にだらだら書かないでスッキリまとめたのも好きです。




登場人物

主人公の二人の感情の動きをじっくり描いていて面白かったです。
「不倫」というフィジカルな恋愛も描きつつ、主人公の二人はメンタルで繋がり合う。
ピングレもそうでしたが、精神が結ばれあっている二人を描くのが好きなのでしょうか?シゲ先生。
私は大好きです。シゲ先生の書く主役‘ふたり’が。

今回は悪役のような役回りのキャラが出てくるのも楽しかったです。
物語のリアリティが増した気がしました。
つるんでいた仕事仲間が事件後に紙面で巧を批判するところなんて
「うげー」と思いましたもん。
シゲ先生もそういう「都合よく他人を躍らせといて、都合が悪くなると手のひらを返す」人物を見てきたのかと思うと…

あと探偵の柊(榎)もスパイス効いた役で面白かったです。
登退場の仕方が井坂幸太郎っぽかったけどw
柊。私の脳内キャスティングでは井坂さんの「ゴールデンスランバー」のキルオ(濱田岳)でしたw
もうどう考えても私のなかでは濱田岳でした


一番 実写で見てみたいのは尾久田のマネージャー小林です(^m^)
破滅するキャラ、好きなのです(それを演じる役者さんの演技が)
爽やかにスーツを着こなしてスマートに振舞っている有能マネの変貌が見たいです!
ウウ!萌える!
狂気を演らせたら日本一の俳優さんに演じて欲しいなーーーーー!

シゲ先生に、小林はどうなったのか裏設定を訊きたいです!
オネガイ東京湾に沈めないでーー
足の小指1本くらい失くしてるかもしれないけど


魅力的なキャラの香緒里さんは便利なご都合キャラに見えそうでした~。

女性アイドル5人組のキャラ分けはとっても楽しかったです!!!!
白いイメージのミズミンと、紺のイメージの亜希子。
乙女系タイプにセクシータイプ、ブサなリーダー。
メンバーにブサイクも入ってるところが笑えましたねw
私は5人組ならこのくらいクッキリハッキリ個性が分かれているほうが好きです!
女性アイドル全員に、絶対的に悪い部分、嫌な部分がなかったところに
アイドル作家シゲの配慮を感じました。

亜希子の脳内キャスティングはアイドルマスターの如月千早でしたっっ(二次元w)
巧は、最初はシゲ。途中から曖昧に (サミュエルジャクソンとか書くからぁ~www)



シゲ意識
作者の美意識が反映されているのだろうな~と思えるこの小説。
シーンごとのBGMやライティングまで厳密に指定されているので
作り込んだ映像を 見 せ ら れ て い る ような感覚にもなりました(^^)
シゲ先生のドヤ顔が頭に浮かんだwww
なので、トコロドコロで押し付けがましいと感じる部分もありましたが
この部分がシゲ先生の熱いパトスなんだろうなぁ~  


それと、パルプフィクションやキリマンジャロの雪など
既存の作品の名前をチョイチョイ出すのは雰囲気作りにはうってつけですが
多用するのはどうかな~?と思いました。
おかげで私はパルプフィクションのエリック・ストルツに超絶萌えてた頃の記憶がよみがえっちゃいましたよ!
義父が出したコーヒー、キリマンジェロの豆から「キリマンジェロの雪」連想と
ヘミングウェイのくだりの会話は、私の愛読書の漫画バナナフィッシュでも「キリマンジェロの雪」についての会話があったな…と、別の物語へ気持ちが行っちゃって、ヘミングウェイの小説を題材に語る二人っていうのは、それだけで絵になる程のカッコ良さがあるのだろうか? 「死」を語るのに丁度良いのだろうか?

などとダラダラ考えてしまいました(^^;) 脱線 脱線

あと、曲の指定も、やりすぎると鬱陶しいかな
私、ピチカートファイブと聞いてパッと思い出すのはウゴウゴルーガなんですもん!!!!
既存の作品にはイメージが染み付いちゃってる場合もあるのでね(読み手にね)
既存のものに頼らなくても表現できるのが いいのでは ないのかな~とかエラそうに思っちゃったりして。すみません
時代を超えた名作映画や文豪の小説名を劇中に使うのはいいと思うのですが、
少し前の流行曲を使った演出はよくよく考えてつかわないと次世代に受け入れて貰えないンじゃないかと…。
ま、でもアレですよね。映画や小説が頭にスルッと湧いてくる人物像(巧)を描いてるのですからいいのですね(^^)
今の時代の今のオハナシってことで(^^)
パロをしている時点で「2013年の小説」ってことですね。


既存の映画名を出すことでイメージしやすいのも事実。
例えば俳優の尾久田でいえば『8 1/2』イメージで「マストロヤンニで想像しようかな~」と思ったしw
「名前から連想した奥田瑛二で想像しようかな~、それとも、ひろいおう(自粛)」と、
脳内キャスティングの楽しさを味わうことも出来ましたし!


シゲ先生
読みながら、シゲのことも考えてました。
シゲ、ツイッターしてるのかな~?とか
他にも、ジャックオランタンの刺々しい言葉とか、
文章の中に書かれた感情の数々は、シゲ本人のなかから出たものなのだなぁ~
とか。


装丁
本の装丁は、読後にページをめくると最後に描かれた絵、
遊び紙に描かれたダリアの花と傷だらけの葉っぱのイラストに
「おお~」と思いました。


*****

2巡目に読むときはシゲ先生指定の曲、ダニー・ハサウェイや
ピチカートファイブを聴きながら、意識を高めて読もうと思います

関連記事
[ 2013/02/28 14:28 ] 読書メモ | TB(0) | コメント(2)

こんにちま。久々にコメントお邪魔させていただいております。
シゲ~~~。抱きしめたいよ、シゲ。 
も~、ピングレよりも確かにはるかにシゲを感じてしまって、言葉が出ません。シゲ大好きっっ! 
ツッコミどころは多々あれど、愛しい愛しい作品でした。

柊ちゃんは、ワタシも伊坂さんを思い出してしまい、あら~?と。
ピチカートもな~。ちょっと苦手だったんだよな~。笑 
そして、ワタシも浦和在住。「ながとろ~~!」と叫んでしまいましたよ。なんで長瀞なんだろ。本人も「えぇ?そこ行っちゃうの?」みたいに言ってましたけど。ま、いいか。

とにかく、読んでホッとしました。我が子の作文読んでる気分。(・・・って、シゲごめんね)
面白かった、面白かった。良かった~。シゲの才能は信じていたけど、2作目の出来が、ちょっぴり怖くもあったので。
この調子で、ぜひぜひどんどん書き続けて行っていただきたいです!
[ 2013/03/02 17:17 ] [ 編集 ]
ますこ。さん、こんばんま!!
シゲ、いいですよね~~~。シゲの精神性が好きです。とてもきれい


> 柊ちゃんは、ワタシも伊坂さんを思い出してしまい、あら~?と。


おお!ますこ。さんも伊坂さんを思い出しましたかーー!
柊だけ、異色な雰囲気を放ってますもんね…
探偵というよりも殺し屋に近い殺気を感じるというか。

「彼方」という名前から、本郷奏多クンも頭を過ぎったのですがw


> ピチカートもな~。ちょっと苦手だったんだよな~。笑

苦手だったのですねー(^^;)

時代の流行歌と記憶(読み手の)って密接に関わりあっていると思うので、
作中に使うのは難易度高いよなー って思ったりもします。
でもシゲの小説なので、シゲの思うが侭に世界を作り込んで欲しい!という気持ちもありますよね~~!

見た目や 曲へのこだわりをヒシヒシ感じるので、
映像や舞台演出にもチャレンジして欲しいな~なんて思っちゃいます(^m^)

 
> そして、ワタシも浦和在住。「ながとろ~~!」と叫んでしまいましたよ。

ますこ。さんも「ながとろ!!」って思いましたかーー!
ねー。シゲ自身も長瀞の石畳に行ったことあるってことですよね~?
なにかインスピレーションを受けたのでしょうかねー?
長瀞を見て「中国桂林の漓江下り(水墨画)に似てるな~」とかシゲが思ったのでしょうか??


> シゲの才能は信じていたけど、2作目の出来が、ちょっぴり怖くもあったので。

私も同じ気持ちです。
本は出せるだろうけど、一定の水準を超す作品を書き続けることが難しいと思うので。
二作目も、読み応えのある作品だったので本当に嬉しく思いました!!

[ 2013/03/03 21:15 ] [ 編集 ]
コメントの投稿










コメントを秘密にする(管理者に対してのみコメントする)
この記事のトラックバックURL


ブログ内検索
タグクラウド

カテゴリー
イラスト
新着記事&コメント
CalendArchive
只今読書中
モバイル
QR
コレ


フェリシモ「コレクション」