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【読書】 加藤シゲアキ『傘をもたない蟻たちは』 

NEWS加藤シゲアキさんの短編集「傘をもたない蟻たちは」
発売後すぐに購入し、すぐ読んだのですが、
感想のアップが今になってしまいました~。

傘をもたない蟻たちは

カバーを剥いた、中身の本のデザインが好きです。簡素な手触りも好き。
杢グレーに蟻んこ。
しげあきかとー of ant and Umbrella





・染色
独特な色彩感覚の絵を描く魅力的な女子と恋をした話。
なのだけど、私には、
非凡な女と平凡な女を天秤にかけた美大生の自慢話と感じてしまいました
  天才は何かが欠けてるって言うワヨネー。
  美優は病み属性だから安奈を選んで正解ヨー。
  平凡を選んだ主人公も所詮平凡ってことヨネー。
そういう感想しか持てなかった私。もう枯れてる~

登場人物達と同じ年齢の頃に読んだらまた違った感想を持ったと思うのですがー(苦笑)


・Undress
エリートがケチョンケチョンにされるお話で
週刊SPA!の読者層にウケそうなお話でしたね~
雑誌のカラーに合わせて物語を書ける、引き出しの多い作家シゲ先生。

連載中、立ち読みをしたときの感想と違って、
一気に読むとラストの「作りすぎ感」が気になりました。
赤いボールペンのくだりも。
ちょっとね、小道具の使い方が自然じゃなかったような気がします。

こんな用意周到に立ち回って人を陥れようとするジュニアがいる会社じゃ、
出戻っても将来アブナイ気がします。
策略のため好きでもない男と寝る女も大概ヤバイ。

・恋愛小説(仮)
一番好きな短編でした。ほんと好き。切ない。
主人公は同窓会で初恋の女の子が大人になる前に亡くなっていたと知り、
自分の原稿の中で女の子を幸せにしてあげる。

書いた文章が夢で起こるというSFファンタジーのようであり、
「牡丹灯篭」のような怖さもあり、ノスタルジックな切なさもありますよね。
素敵なおはなし

私の初恋の相手も亡くなっているので自分の気持ちと重ねたりも…。
 4歳から一緒に遊んだ幼馴染で同級生の男の子。
 21歳の冬に事故で逝ってしまいました。
 小3の頃に恋して中3でやっと交換日記まで進展した恋。
 今でもときおり夢で会います。
 彼は友達みんなに囲まれ会話し、生きてるように振舞うけれど、私だけに
 「おれが死んでるのは内緒にしてて」と耳打ちする
 みんなを悲しませたくないんだなー死んでても優しいなーと思い、
 私を共犯に選んでくれたのを嬉し思う
 そんな甘酸っぱい夢。

そんな下地もあるからか、この短編小説を読んで涙が出ました。
もー!シゲのこの感受性とかリリカルさとかが大好きだーーーー!!

・イガヌの雨
これも好き! 
唐突にイガヌが降ってくるトコ、星新一の香りが少ししました。
星新一ならこのあと侵略者か未来人が来ますね。N氏が来るかも。

お祖父さんがイガヌを厳しく禁じてるワケを「健康や常習性への不安か?それとも爺さんがイガヌの謎を知ってるのか?」などと推察しながら読みましたが、明かされた理由はイガヌの普及で従来の食が廃れる事への憂いだったので、えーなんだそんなことかとチョッピリ肩透かしを食らった気分に(^^;) 
だけどお爺さんの不安は日本の食糧自給率の低さへの不安も暗示してるし、
人は、ラクで心地好いほうへ安易に流されてしまう危険性も描いてて
すごいな~、シゲ先生はーー!!!と思いました。
女子高生の瑞々しい感情の描写も好ましかったです。
読書中、私の脳内ではシャララタンバリンのシゲ美がイガヌ貪り喰ってましたw

・インターセプト
これも面白い!
男性が心理学を駆使して高嶺の花を口説き落とす作戦遂行中、
女性側では実は何年も前から男性をモノにする作戦遂行中だったというオチ。
ラグビーに引っ掛けた構成と、男女の攻防、面白かったです!
ラグビーを小説の材料にしたのは、シゲ先生が秩父宮ラグビー場開幕戦のキックオフボール・プレゼンターを務めたことがあるからかな?

長期間に及ぶ隠密行動、相手の好みを緻密に調査、熟知し、
吟味検討、計画&演出できるスト-カー女が凄い。優秀!
盗み撮りや尾行、ゴミ蒐集などは人としてアウトだけど、
趣味部屋を覗かれるまでは「Win-Win」だったもんねぇ

インターネットを使えば気になる相手の動向や趣味嗜好はわかるし、
相手の日常を把握するのも簡単ですよねー。
「あるある」でした。
私も、 とあるアマチュアのマイナーなバンドに興味持ったとき、たった数時間のネット検索でバンド全員の本名、年齢、出身地、所属してる学校や企業やバイト先が判明したし、ツイッターで彼らのやり取りを追う事もできたし、ツイート読んだら大体の性格とかもわかったよ?
彼らが誰と会って何をしてるかも知ることができたし。

はっ

こ! こわーい! わたし、ストーカー? やだコワーーーイ!

ま。 私のはなしは置いといて
この物語、「ほんとにあった怖い話」で実写化してほしい!


・にべもなく、よるべもなく
この本の宣伝文句が「同性愛を描く」とあり期待してたので
本を買ってすぐにこの短編を読みました(^^)

「先輩(男)が好きなんだ」と親友からカムアウトされた主人公は
同性愛は気持ち悪いけど、親友のことは理解してやろうと頑張る。
頑張りすぎて逆に悶々と考え、考えに囚われてしまい、
思春期のせいもあって気持ちが不安定になる話。
第二次性徴期の不安定さが描かれてました。
同性愛云々よりも、「男の子が大人になっていく話」として読んだなぁー私は。

読みながら、田中慎弥さんの「共喰い」が頭を過ぎりました~。
水辺で暮らす中高生男子が性的なことで陰鬱に自問自答したり、
近所の大人との関係だったり、魚の生臭さが漂ってたり、
慕ってくる女の子を乱暴に扱ったりと、重なる。


同性愛に関しては、ま、主人公は吐くほど拒絶してたということですよね?

んー、でも
親友が同性愛者だとわかったとしても、あそこまで過剰に反応するかなぁ?
別に、主人公のことを好きって言ってるわけでもないのに?
そういう年頃だから?
ホモ嫌いだけど親友は嫌いになりたくない。だけどホモ嫌い
っていうループ??

先輩のキスと親友のカムアウトがきっかけとなり、
性への意識や、親友との上下関係、承認欲求、兄への失望、
さまざまな要素が絡み合って鬱々しだしちゃった感じかな?

しかしまぁ、主人公の気持ちはわかりますよね。中学生のときに目の前で知ってる先輩(男)と男がディープキスしてたら驚愕するワ!
これがBL小説なら目覚めちゃうシーンなのだろうけど、
主人公、吐いちゃったもんね(笑)

この小説もまた自分の経験と重なるトコがあって、いろいろ考えちゃいました。
私は高校生の頃、私の親友♀にカミングアウトされたことがあって悩んだり人に相談したりしたんですけど、相談相手♀から「私も貴女が好きなのだけど」と言われたり、親友♀のほうも相談相手♀から「私じゃダメ?」と迫られたりしたんだそうで、女子はわりと同性でもいいから恋したいンだなぁ~と思った思い出があります。
やでも高校生と中学生では違うからなぁー、吐く かぁー、


「にべもなく、よるべもなく」も面白かったです。
冒頭の、シゲが中学のときに書いたという文章、しっかりしてましたねー。
作中であの文章を書いた子がキスしてたってことは、
あの文章を書いた中学生時代のシゲがキスしてたことにもなるのか (なりません)
ぐふふ。メタフィクション的な妄想もできて面白いですな(^m^)


短編集も面白かったです。
次の作品も楽しみにしています(^▽^)


っはー。それにしてもシゲ先生、たまらんですな!
さまざまな物語を創作できるし、賢いし、美形だし、クールに見えて熱いし、
涙もろい善人だし、テレビに出れば気がきいたコメント言うし、
どんくさ部分も母性本能くすぐられるしで
もー、たまらんです。





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[ 2015/08/28 18:48 ] 読書メモ | TB(0) | コメント(0)

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